
ー音楽大学などの専門教育においても、大衆向けのピアノ教室においてもーむしろ女子学生や女子生徒が大半を占める「女性過多」の状況が生み出されてきたにもかかわらず、卒業後にプロとして活躍する職業音楽家については、今日でも依然として「男女不均衡」が続いている。
井上登喜子『オーケストラと日本人』アルテスパブリッシング、2025年、225頁
近年、指揮者の出身国や人種・民族の多様性については徐々に実現されてきている一方で、ジェンダーの多様性については、世界のメジャー・オーケストラにおける女性の常任指揮者が僅少であることが示すように、実現への道のりはまだ遠い。音楽現場でのジェンダー不均衡は日本に限らず、ヨーロッパでもアメリカでも同様に問題となっている。しかし、とりわけ日本では、女性指揮者の登用は(アメリカやドイツと比べて)さらに低い傾向を示しているのだ。これは、日本のオーケストラ界の問題であると同時に、日本の社会構造や文化的態度の問題であると言える。【マーカーはウェブサイト作者による】
井上登喜子『オーケストラと日本人』アルテスパブリッシング、2025年、224-5頁
地球上のすべての人が生まれながらに持っている規模人権を、地球規模でーすなわち国際的にも、国内的にもー保障されていることについて、これから少しずつ考えていきます。